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鍵盤ハーモニカのシートパッキンが破れてしまった時のトラブルと対処方法

鍵盤ハーモニカのシートパッキン Hammond44
この記事は約6分で読めます。

鍵盤ハーモニカのリードプレートを交換したり、自分で修理を行ったり、内部構造を知るために分解された方は目にした事があるリードプレート下に敷いてある謎の薄いシート。
必要性がよくわらないうえに、本体やリードプレートに引っ付きやすく、破ってしまったという声も何度か聞いた事があります。
私も破ってしまった人の一人です。

シートは破れたけど演奏できた

破ってしまったのはエレアコ鍵盤ハーモニカHAMMOND PRO-44Hのシートパッキン。

破損したシートパッキン
ピックアップ内蔵のエレアコ鍵盤ハーモニカ、PRO-44Hがパワーアップして登場!よりクリアなサウンドを実現し、バンド演奏でも存在感を発揮します。繊細な表現にも適した1台です。

その具合をSNSへ投稿したところ、実は鈴木楽器さんから連絡がありまして。
詳しいシートパッキンの破損状況を直接お伝えすると、新品パーツの取り寄せは可能だけど、演奏していて現状問題ないようであればそのまま使用する事も可能、とお答えをいただきました。
ちょうど暖かい時期で演奏中に目立ったトラブルもなかったので、その時はそのまま使用する事に。

しかし、問題が起き始めたのは寒くなりはじめた頃。

私は練習前も含めて、鍵盤ハーモニカを演奏する前に、まず最初に少し息を吹き込んで音を出す前に唾抜きをします。
寒くなると特に、弾いていなかった間に水分が発生するのでそれを抜きます。
次に、鍵盤のバネがスムーズに動くように、スケールを小さな音で弾きます。
この時に、いつも同じ音の場所で違和感を感じるようになりました。
なにか水分が留まっているような、そしてピッチが低くくしっかりと音が出きっていないような感じです。

音が詰まる原因

違和感を感じる音を何度か吹くと、ピッチが徐々に戻って水分の詰まりもとれて、その後の演奏には支障なく音が出るのですが、不安になって中を開けて確認したところ、シートパッキンが破損している箇所の付近である事がわかりました。

リードプレートにはネジ穴部分とは別に中央に穴が空いています。
通常はその穴からシートパッキンが見えています。

鍵盤ハーモニカリードプレート

この画像の中央部分がそうなのですが、茶色いシートパッキンが見えています。

しかし、破損した部分は黒い鍵盤ハーモニカ本体が見えています。

鍵盤ハーモニカリードプレート

シートパッキン自体は厚さ1ミリもないような薄いシートですが、たったこれだけでも水分がこの穴へ溜まってしまう原因になっているのかもと思い、シートパッキンを新調する事にしました。

今回ご提示いただいたパーツの価格

  • PRO-44用シートパッキン 定価:200円(税別)

パーツの価格は機種や時期によっても変動があるかもしれないので、必要な方はメーカーへご確認ください。

新しいシートパッキン

薄くてパーツ自体は安価なんですが、長いのでメール便規格外でしっかりとした箱に入って宅配便でやってきました。
自宅への直接配送であれば送料が掛かります。

メロディオンパーツの注文方法

パーツの注文方法は鈴木楽器製品取扱店へ注文して取り寄せる方法と、鈴木楽器製作所から直接購入する方法があります。

詳しい購入方法(支払い方法や送料など)につきましてはメーカーへご確認ください。
鈴木楽器(メロディオン)以外の鍵盤ハーモニカにもシートパッキンがありますが、こちらは取り扱い方法が異なる場合がありますので、各メーカへご確認ください。

新しいシートパッキンへ交換

新品と使用していたシートでは色も全然違います。

新品と今まで使用していたシートパッキンの比較
上が新品、下が破損したシートパッキン

鈴木楽器さんから連絡があった時に、色もなんだか錆びているような気がするとお伝えしたのですが、この色についてはあまり関係ないようです。

実際、新しいものを装着し演奏し、再度様子を見るために開けてみた所、既に似たような濃い色になっていました。
どうもシートパッキンは水分を吸収する素材のようです。

それであれば、私が感じていた最初に鳴らす音の違和感もシートパッキンの破損が関係している可能性が高いですね。

さらに、水分を含んだシートパッキンは新しくてもリードプレートや本体に引っ付きやすいです。
長年取り替えずにいたから癒着してしまったと思っていたのですが、このパーツ本来の特性のようです。
この特性で気密性を高めているのかもしれません。

シートパッキン取り替え完了
リードのアゲミ調整、リード調律などの通常メンテナンスが可能なメロディオン用修理工具セットです。通常メンテナンスの仕方を解説した説明書も付属しています。

取り替え完了後、演奏への問題点

無事取り替えも完了し、早速演奏しました。

以前、空気室カバーが破損したので新しいものに取り替えた事がるあのですが、新調するとピッチベンドがかかりやすくなり、気密性が上がったのを演奏で実感できたので、今回も少し期待していました。

ところが、シートパッキンを新調した後に演奏してみると、違和感を感じていた音の部分が鳴りにくいのです。
壊れているとかではなく、アゲミがどうも高い(大きい)気がする。
弱い息で音が鳴りにくくなっていました。

そこで、リードのアゲミ調整を行って、自分好みになった所で何日か演奏してみました。
その後は最初の音出しでも違和感なく演奏できています。

アゲミについては私の予想ではあるのですが、シートパッキンが破損した状態で最適に演奏できるようにアゲミ調整を行ってしまい、シートパッキンを新調した事でその調整が狂ってしまったんじゃないかと思っています。
もしもシートパッキンやその他パーツを新調される場合は、この辺りのトラブルにも気をつけてみてください。

この記事を書いた人
Kayoko

広島の鍵盤ハーモニカおたくです。
YouTubeでは鍵盤ハーモニカを立奏両手弾きしたり多重録音したりリモートセッションしたりしています。
鍵盤ハーモニカデュオ「ピアニカ子とメロディカ子」のメロディカ子としてライブをしたり動画をアップしたりしています。

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