ケンハモ演奏動画コンテストの賞品 PRO-37V3
鈴木楽器で開催されたケンハモ演奏動画コンテストに、赤い鍵盤ハーモニカ隊で応募した「チグハグ ケンハモSPアレンジver. 」が「ケンハモな日で賞」をいただきました。
入賞作品には賞品が贈られるとのことで、この度鈴木楽器から上位モデルの鍵盤ハーモニカ メロディオン PRO-37V3をいただきました。
鈴木楽器関係者の皆様、動画をご覧いただいた皆様、ありがとうございます。
賞をいただいたチグハグ ケンハモSPアレンジver.はインスタグラムリール動画でご覧いただけます。
Pro-37V3を実際に弾いてみました
赤い鍵盤ハーモニカ隊のメンバーと開封した際には音は出していないのですが、SDチャレンジのお題で試し弾きをしてみました。
ちょうどNo.45の俺の6秒フレーズ 永吉俊雄さんからピアノでの出題だったので、お手本動画同様に両手弾きで演奏してみました。
次のNo.46はチャーリー・パーカーのConfirmationで使えるフレーズということで片手弾きで。
音が大きい ステージ向きの鳴り方
最初の音を出して一番に思ったのが音量がすごい。
今持っている鍵盤ハーモニカの中では一番大きい音が出る感覚です。
「赤は正直ウルサイ」のレビューがキッカケで購入した大人のピアニカ P-37ERDよりも音量が出ている気がします。
どちらも鳴り方がそれぞれ違うので、場所によって音がどう伝わるのか試してみたいですね。
室内で演奏すると調整に慣れるまでビビリ音がするくらいに大きいです。
ステージ向きに作られた鍵盤ハーモニカなんだなと感じました。
打鍵音・離鍵音はPRO-44Hより目立つ
最初に手にした鈴木楽器の鍵盤ハーモニカがPRO-44Hだったため、どうしてもこの機種と比較してしまうんですが、鍵盤のタッチ音はPRO-44Hよりも出てきます。
PRO-44Hが鍵盤の押し込みが浅い仕様になっているので、他の鍵盤ハーモニカの機種と比べてもタッチ音が目立たない仕様になっているのだと思います。
しかし鍵盤の押し込みの距離がある分、ベンドをかけたり鍵盤の押し込み具合で微妙なニュアンスを出したりはPRO-37V3の方がやりやすいなといった印象です。
Pro-37V3 楽器の特徴
37鍵 リン青銅テーパーリード
アルト音域(F-F3)の37鍵盤です。

中に入っているリードはリン青銅テーパーリード。
先が細くなっている形のリードです。
同じく37鍵の、ヤマハ 大人のピアニカ P-37ERDのリードと比べると形状が全く違うことがよくわかります。



同じ鈴木楽器製作所のHAMMOND PRO-44Hv2の商品説明ページには、リン青銅リードと記載されていますが、私が所有している初期のPRO-44Hはテーパーリードです。

現在はリードの形が変わっているのでしょうか?
ご存知でしたら教えてください。
卓上に置くと傾斜がついている
卓上に置いてみると本体が少し鍵盤側に下がるように傾いています。

ストラップピン
ストラップピンも最初からついていますが、ここもPRO-44Hとは違う形状で付いている位置も違います。
ピンの形状は平たいPRO-44Hに比べて、PRO37-V3はすり鉢型になっています。

以前、RyoさんのPRO-37V3 SRをお預かりした際、「ストラップが付けにくくて外れやすいのでワンタッチ式のストラップロックピンに付け替えた」と伺っており、すでに別のストラップピンに変わっていました。

PRO-44Hはストラップの着脱や固定にそんなに困っていなかったのですが、PRO37-V3にストラップを取り付けてみると確かにストラップのホールに入りにくく、斜面があるので抜けやすいなと思いました。
これは私も追々にストラップピンは取り替えるかもしれません。
また、PRO-44HとPRO37-V3はストラップピンの付いている場所が違います。

PRO-44Hは上下ともに白鍵側にピンが付いていますが、PRO37-V3は上は黒鍵側で下は白鍵側に付いています。
ストラップを装着して構えると、PRO-44Hはギターのように斜めのポジションになるのに対して、PRO37-V3はやや垂直に近いポジションになります。
私はギター風ポジションの方が好きなのでなるべく斜めに傾けているのですが、気を抜くと真っ直ぐになります。
立奏両手弾きで垂直に構えた方はPRO37-V3の方がしっくりくるかもしれません。
完全に垂直に持ちたい場合は、サックスのようにネックストラップが取り付けられるリングマウントオプション付きも販売されています。
ツバ抜きがネジでキャップするタイプ
そして、開封動画でピアニカ子さんが驚いていた唾抜きの形状がネジでキャップするタイプ。
外しても下のストラップピンに紐で括り付けてあるので本体から離れることはありません。

私は1曲毎にツバ抜きをするのが癖になっているので、他のメロディオンのツバ抜き形状の方が片手で短時間で済ませれるので好きです。
ただし、ツバ抜きもパッキン部分がへたってくると機密性が弱くなるので、このキャップタイプであればそのデメリットを解消することができます。
構造をいろいろ見ても、やはり音を出した時に感じたステージ用として作ってあるなという感じがします。
重量もあって、どこをとっても子ども向けには作られていない潔さを感じます。
弾き方の癖で気になる点はいろいろあるのですが、カスタムしながら長いお付き合いをしたいなと思っています。